Blenderのバックアップの仕組みとblend1ファイル
Blenderには標準でバックアップの仕組みがあります。Blenderで保存をすると、xxxx.blendというファイルで保存されます。それとともにxxxx.blend1というファイルも保存されています。
このblend1はバージョンファイルというもので、「前の保存時のblendファイル」が保存されます。つまり1バージョン前の状態です。
BlenderにはAutoSaveとLastSessionという緊急時用のバックアップシステムも別にありますが、このバージョンファイルは普段のバックアップの意味合いが強いものです。
このバージョンファイルの仕組みがデフォルトで有効になっています。標準では1バージョン分のバックアップを保存し続ける設定になっています。ですので初回保存時以外は常にblend1ファイルが保存されます。
バージョンファイルを開く
バージョンファイルは、「blend1」のように末尾に数字が付く拡張子のため、blendファイルとは認識されず、Blenderのファイルシステムからblendファイルを開く際にもblend1などのバージョンファイルは選択肢として表示されません。
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バージョンファイルを選択肢として表示するには、ファイルシステムのフィルターからBackup.blendFilesにチェックを入れます。するとバージョンファイルが開くファイルの選択肢として表示されます。バージョンファイルは拡張子こそ違いますが、中身は普通のblendファイルなので普段のblendファイルとなんら変わりなく開くことができます。
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明確にblendファイルとして復活させたい場合は、バージョンファイルを複製し、ファイル名を変更したうえで拡張子をblendにしてあげることでblendファイルとして扱うこともできます。もし任意のバージョンから編集を進め直したい場合は、バージョンファイルのままではなく、別ファイルにしたほうがファイル的な混乱がなくていいでしょう。
バックアップ設定
バージョンファイルは数を増やすこともできます。Preferences(プリファレンス)のSave&Load(セーブ&ロード)のSave Versions(バージョンを保存)の値を増やすと保存されるバージョン数も増えます。
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たとえばバージョンを3にすると、初回保存時には、blendファイルが、2回目の保存時にはblendファイルとblend1ファイルが、3回目の保存時にはblendファイル、blend1ファイル、blend2ファイルが保存されます。4回目でblendファイル、blend1ファイル、blend2ファイル、blend3ファイルが保存されます。これで3バージョン分のバックアップになります。あとは、保存毎にこの3つのバージョンファイルが更新されていきます。
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もしバージョンファイルが全く必要なければ、0に設定することでバージョンファイルの保存はされなくなります。
注意点
簡易的なバージョン管理機能で、特に意識しなくてもバージョンが残されるので便利ですが、重いファイルを場合何世代も保存する設定にするとストレージを圧迫します。またどのファイルにどのような内容があるのかわからなくなる可能性があります。
単純な順送り保存で特にメモを残したり差分を確認することはできないため、厳密なバージョン管理を行いたい場合はGitなどのバージョン管理ツールを使った方がいいと思います。