BoltFactroyアドオンを使う
ハードサーフェスなどをモデリングしている場合、ネジ(ボルト)が必要になることがあります。ネジを一から作ってもいいのですが、結構手間なこともあり、時間が掛かってしまいます。そんなときには標準搭載アドオンであるBoltFactroyを有効にします。
BoltFactoryは最初からバンドルされているので別途ダウンロードする必要はありません。Edit(編集)→Preferences(プリファレンス)からAdd-ons(アドオン)を選択して、Bolt等で検索しBoltFactoryにチェックをいれて有効化します。
UI上の変化はとくにありませんが、add(追加)メニューのmesh(メッシュ)のなかにBoltという選択肢が増えています。
BoltFactroyの設定
BoltFactroyはプロシージャルなメッシュ生成アドオンです。設定項目をいじることでさまざまなバリエーションのボルト(ナットも作れます)が作れます。
addメニュー→meshからBoltを選択するとボルトが生成されます。右下に設定ダイアログがでてきますので、ここでボルトの形状を変えていきます。
基本的に生成されたオブジェクトからフォーカスを外す(非選択状態)にすると形状が確定し、操作できなくなります。そのため形状を作っている間は他のオブジェクトを選択しないようにしてください。
Operator Presets
いくつかの形状のボルトがプリセットであらかじめ用意されています。
Model
ボルトかナットを選べます。
BitType
ネジ穴の形状を選べます。設定値でネジ穴の深さや大きさを変えられます。
Head
ネジ山の形状を選べます。
Shank
ネジ山とネジらせん部分の中間部分の長さと太さの設定です。
Thread
主にネジらせん部分の細かい設定です。
Align
トランスフォームの基準です。
Location/Rotation
位置と回転です。
ボルトの生成例
いくつかの設定例です。設定項目がそれなりありますが、操作しているとリアルタイムに形状がかわりますので、直観的な操作が可能であまり悩むことは無いと思います。
生成物はそれなりにポリゴン数があるので、多用するとデータ量は増えますが、ハイポリモデルとして使うのであれば良いと思います。デフォルトの状態だとかなりサイズが大きい(設定している単位系に依存していると思いますが、初期値だと6mちかくあります)ので、形状を確定させた後サイズ調整が必要になると思います。
またボルトとしてではなく、ネジ穴のブーリアン用に使うなどもできると思います。
ボルトが必要になったときにとりあえず楽に生成できるので、アドオンを有効化しておくと便利だと思います。