モデリング時に便利なシーン統計
Blenderの下部にはステータスバーという情報を表示するための欄があります。ステータスバーの右端にはバージョンが表示されていますが、ここを右クリックすると表示できる項目のリストが出ます。この中のシーン統計がモデリング時に便利です。


シーン統計の情報
以下のようなオブジェクトがある場合を見ていきます。


オブジェクトモードでの表示
まずオブジェクトモードでの表示状態です。
オブジェクトモードでのシーン統計はコレクション名、オブジェクト名、頂点数、面数、三角面数、オブジェクト数の順に表示されます。情報はアクティブになっているか、最後にアクティブになったものの情報です。
どのオブジェクトも選択していない状態だと、最後にアクティブになっていたコレクション名、オブジェクト名、シーンに存在する表示状態のオブジェクトの頂点・面・三角面数、シーンに存在するオブジェクト数と選択されているオブジェクト数(選択されていないので0になっている)が表示されています。

たとえばSphereを選択すると、オブジェクト名がSphereになり、オブジェクトの選択数が1/3になります。

この状態でShphereを非表示(Hキーなどで非表示状態した場合)にすると、頂点・面・三角面数が変わり、オブジェクト数も2になっています。ただ、最後にアクティブになっていたSphereの名前は表示されたままです。

エディットモードでの表示
シーン統計が便利なのはエディットモードでのモデリング時です。たとえばCylinderをエディットモードにすると、以下のような表示になります。

オブジェクトモード時と異なり、エディットモードになっているオブジェクト、つまりメッシュの情報表示に切り替わり、メッシュの頂点・面・辺・三角面数が表示されます。
たとえば以下のように頂点をいくつか選択した状態にすると

選択されている頂点・面・辺・三角面数と存在する頂点・面・辺・三角面数とともに表示されます。

モデリング時には頂点数を偶数・奇数にしたい場合、決まった数の面数にしたい場合など、各コンポーネントをコントロールしたい場合が多くありますが、このシーン統計の情報を見ることで選択しているコンポーネントの数がすぐにわかるので効率的にモデリングを行うことができます。
ちなみに複数オブジェクトを同時にエディットモードにした場合は、複数メッシュの合計の数が表示されます。


特にリアルタイム用途などのモデルの場合、三角面数の把握が必要になることが多いので、常に現在の状態を確認できるのは便利だと思います。
ビューポートオーバーレイの統計
同じような情報として、ビューポートオーバーレイにて統計があります。ビューポート左上にステータスバーのシーン統計とほぼ同じ情報が表示されます。


ステータスバーのよりも見やすい位置にあるのでこちらを有効にしている人も多くいると思います。ただ、たとえばビューポートレンダリングでモデルの状態を確認する際、ビューポートオーバーレイをオフにすると表示が消えてしまいます。ステータスバーではビューポートオーバーレイをオフにしても表示はされ続けるので、場合にはおいてはステータスバーの表示を有効にしておいた方が便利だと思います。