Blender 最短パス選択

Blender

最短パス選択をする方法

Pick Shortest Path(最短パス選択)とは、選択した要素から次に選択する要素の間を最短経路で結ぶ選択方法のことです。

Pick Shortest PathはCtrl+左クリックで要素を選択することで実行されます。頂点選択モード、辺選択モード、面選択モードすべてで機能します。

文章だと少しわかりにくいですが、実際やってみるとすぐに挙動を理解できると思います。例ではPick Shortest Pathで選択している様子ですが、最初に選択した要素と最後に選択した中間部分が選択されていることが分かります。

ループ選択やリング選択も便利ですが、この最短パス選択はかなりよく使う選択方法になります。

設定

Pick Shortest Pathは実行時にダイアログがでていくつかの設定が行えます。

例では各種設定のONOFFや数値の変更を行っています。

Face Stepping(飛ばして面選択)

面の対角線を最短パスとして考慮した選択になります。

Topological Distance(トポロジー距離)

距離計測に辺の数が考慮され、辺の長さは考慮しない選択になります。

Fill Region(領域をフィル)

最初に選択された要素から最後に選択された要素の最短領域にある要素をすべて選択します。この機能はShift+Ctrl+左クリックでの選択でも行えます。

Deselect(選択解除)・Select(選択)・Offset(オフセット)

選択領域の非選択、選択、位置を設定します。これらの数値に組み合わせで、飛び飛びの複雑な選択も可能になります。

選択と同時にマークを行うオプション

辺選択モードで最短パス選択を使った場合、ダイアログにEdge Tag(辺のタグ)というオプションが現れて、選択した部分に各種マークを施すことができます。

注意点は、このEdge Tagでマークをつける際、あくまでマークが施されるのみで選択はされません。最短パスでマークが施される挙動になります。

例では各種マークを施している様子です。

Tag CreaseとTag Bevelの場合、初回実行時(ドロップダウンリストを変更して最初の実行時)にはマークが0.0でついてしまうようです。また初回以降は1.0でついてしまうため、この選択で細やかな数値コントロールは難しいかもしれません。

Select(選択)

特にマークはつけず選択を行います。

Tag Seam(シームを付ける)

UV展開用のシームをマークします。

Tag Sharp(シャープを付ける)

シャープをマークします。

Tag Crease(クリースを付ける)

Subdivision Surface Modifier(サブディビジョンサーフェスモディファイアー)のクリースをマークします。ウエイトは1.0になります。

Tag Bevel(ベベルを付ける)

Bevel Modifier(ベベルモディファイアー)用)のベベルをマークします。ウエイトは1.0になります。

Tag Freestyle Edge Mark(Freestyleマークを付ける)

Freestyleをマークします。

Pick Shortest Path(最短パス選択)の使いどころ

Pick Shortest Path非常に強力な選択方法で、いろんな場面でとても役に立ちます。

ループ選択を一部分のみ行う

LoopSelectはとても便利ですが、モデリング中すべてのループを選択したくない場合もよくあります。そんな場合にはPick Shortest Pathで選択することでループの一部分を簡単に選択できます。

Pick Shortest Pathで選択したあと、離れた部分からまた選択したい場合はShift+左クリックで、選択範囲を保ったまま新たに選択して、Ctrl+左クリックでPick Shortest Pathを実行することで飛び飛びの選択も容易に行えます。

連続的にUV展開のためのシームを入れる

BlenderのMark Seam(シームをマーク)はデフォルトでショートカットが用意されていません。Quick Favorites(お気に入りツール)などで登録したり、ショートカットを独自設定することは可能ですが、辺選択モードでPick Shortest PathのTag Seamを使う事で連続的にシームをマークすることができるので、UV展開の作業が効率的になります。

矩形選択を一回の選択で行う

Ctrl+Shift+左クリックでFill Region(領域をフィル) での選択になるので、ある範囲を矩形に一気に選択する場合に非常に便利です。

例では最初にSelect Loop Inner Regonで選択していますが、場合においてはFill Regionの方が効率の良い選択が行えると思います。特にいくつかの領域に分かれている場合などには非常に強力です。

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