階調を持つグレースケール出力に色を付けたい場合にGradientフィルターが使えます。今回の記事ではGradientフィルターの基本的な使い方を説明します。
Gradientフィルターは最初からデフォルトで使えるフィルターです。BaseColorチャンネルに有効になるよう作られているので、他チャンネルには影響を与えません。
Gradientフィルターの使い方
まずFillLayerを用意し、BaseColorに画像を設定します。ここではBnwSpots1を設定しました。プレビューではグレースケールのBnwSpots1がそのままBaseColorとして反映されます。
次に、Add FillterでGradientを選択して追加します。
追加するとパラメーターがPROPERTIESペインにパラメータが現れます。
Gradientフィルターは入力された出力の階調に応じて色を付ける働きをします。
Color Quantityは階調区分を調整します。デフォルトでは3階調域ですが、最大10階調域まで設定が可能です。
BlendColorinLinearは階調域の合成方法です。基本的にTrueのままで構いません。
Color1は階調域に対する色、Color1 Positionは階調域の調整です。デフォルトではColor1~Color3までがありますが、Color Quantityを調整すると最大Color10までの設定パラメータが現れます。
一旦はデフォルトの3階調域で挙動を確かめてみましょう。
Color1~Color3に任意の色を与えてみてください。
Color1からColor3に対応する階調域にそれぞれの色が反映されます。
各Positionを動かすと、担当している階調域が広がったり狭まったりするのが分かります。
もしColor Quantityで階調区分を増やした場合、Color4以降はPositionが1になっており、色としては反映されないので適宜、Positionを調整して階調域を広げてあげる必要があります。(Color3が1になっているため上書きされてしまっている)
適宜、各階調域を設定することでColor4以降が反映される。
まとめ
Gradientフィルターはノイズ状の出力に任意の色を付けられるため、よく使うフィルターです。最大10色を階調に与えられるので、細かな色変化を表現するのも可能です。
Gradientフィルターを使った応用例は別記事でまとめたいと思います。