穴に面を作る方法
こういった、穴に相当する箇所に面が欲しい場合、Fill(フィル)やGridFill(グリッドフィル)を使って面を作ることができます。
Ctrl+FキーでFaceメニュー(面メニュー)を出し、その中のFill(フィル)かGridFill(グリッドフィル)を使います。
FillはショートカットAlt+Fが割り当たっていますが、GridFillにはショートカットはデフォルトでは割り当たってません。
Fill(フィル)の場合
Fillの場合、選択範囲にある頂点を縫うような形で辺が作られます。そのため作られる面は三角ポリゴンになっています。
GridFill(グリッドフィル)の場合
GridFillの場合、Gridの名の通り四角ポリゴンで構成されるように面が作られます。
GridFillの設定
GridFillにはダイアログがあり、いくつかの設定が行えます。
例での動画では各設定を変更している様子です。
Span(スパン)
四角ポリゴンに面を作る場合、バリエーションが存在する場合があり、そのバリエーションを変更するための設定です。
Offset(オフセット)
Spinでの状態をオフセット、つまり位置を変える設定です。
Simple Blend(単純にブレンド)
穴の縁のトポロジーが影響する形で面が作られます。
GlidFillの制約について
ただしGridFillの場合、四角ポリゴンを生成する都合上、穴に相当する部分の頂点数に制約があります。
例の動画では穴の縁に相当する部分の頂点数は16で偶数でGridFillは通常に機能します。しかし、一つ頂点を消して15にした場合、infoがでて機能しません。
select two edge loops or single close edge loop from which two edge loops can be calculated
(2つのエッジループまたは1つのクローズエッジループを選択しそこから2つのエッジループを計算する)
これは対向する頂点数が合わなくなったため、Girdすなわち四角ポリゴンが作れなくなったことを意味します。これをそのまま円形に整形しても同じことになります。
GridFillは本来、Blenderの公式マニュアルにある通り、穴を埋めるというよりもいわゆるポリゴンモデラーでのLoft機能のような挙動を期待されます。そのため対向する頂点数が一致している必要があり、これは「選択した全頂点数が偶数である必要がある」こととほぼ同義です。もしGridFillが動作しない場合は頂点数を確認してみてください。